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No 156
Date 2008・07・10・Thu
SISTERS@びびっときたんです。これが,今回の東京旅行の目的。
演劇鑑賞。 舞台演出等について若干のネタバレ含まれますので。 あと,完全にあたしの感性ですので了承くださいませ。 2008年7月9日(水) 19:00〜21:15 東京渋谷パルコ劇場 「SISTERS」 初めてのパルコ劇場。 小劇場タイプでした。結構スキかな。。。 席も、上手側でしたがなかなか好位置。 この作品はチラシを見て、直感で行きたいと思った作品。 ま、松たか子さんと鈴木杏ちゃんが出ているのも理由の一つではありましたが。 ロビーに入って、パンフを購入。 そして、届いているお花を見る。 ベッキー、中村中、ユースケサンタマリア、野田秀樹、三宅健、石田ゆり子などなど多くの著名人から花が。 この作品は…まず、直感的に感じたのが。 危険な作品。 絶妙なバランスで世界を保っている不安定な作品。 そこがたまらないんですが。 ライトに例えるなら煙草のようで。 ヘビーに例えるなら麻薬のようで。 危険だけれど、一度味をしめたらたまらなくなるような。 癖になるような作品。 ストレート過ぎて、逆に難しい作品。 オブラートに包んだりせず、直接的に抉ってくる作品。 そんな印象。 内容については、お話だけど…リアルにあってもおかしくないよね、というもの。 命とか、血のつながりとかが全体に絡み付いて、まとわり付く作品だなと思う。 こういう作風のものは正直初めてだけど、キライじゃない自分がいた。 …むしろ、スキ系のような。 台詞の中で、一番ぐっときたのは。 人は、今この時も命を選び取っているって。 権利だって。 ぐっときた。 今、あたしは窓から飛び降りることではなく、演劇を観ることを選んで生きているのだ。 リアルに。 そぉいう風に一瞬一秒を選んで生きているんだ…って思うと、再度、命の重みや時間の大切さを感じさせられる。 舞台装置につては。 ホテルの1室のセット。 扉があって、ベッドがあって、机があって、椅子があって。 それを、2室に見立てていて。 更に。 過去と現代も交錯して。 2室に見立てているから、交錯するシーンもあるけど、嫌じゃない。 逆に、交錯するかと思いきや、同じ部屋にいたり…って不意をつかれる演出。 シンプルな舞台装置で、もちろん場転はなし。 さっき、不意をつかれるって書いたけれど、はっとさせられる演出がいくつもあった。 扉を開けたら。 白い洗濯物がいっぱい干してあってひらひらはためいていたり。 …白だから目を惹くよな、やはり。 いきなり人が上から吊るされてきたり。 …過去と交錯するんだよね、そして。 首吊り自殺現場になっちゃうんだよね、これが。 しかもそれが恐怖とか不安を煽る登場の仕方。 そう、首吊りの格好で上から登場して、手を叩いて笑っていたと思った次の瞬間に。 もぅ、首吊りの死体になっていて、生気が感じられないのだから。 それから。 ぺちゃぺちゃと床、音がするなぁ…と感じていれば。 床に水が溢れてきていたり。 そうして水は、ラストに向けて量を増していっていた。 これには不意をつかれまくった。 舞台に水って…斬新。 しかも、ラスト前、杏ちゃんと吉田さんが抱き合って繋がって崩れるように横たわって。 そうしたらたくさんの赤い花が水を漂って現れ、二人の周りに散らばる。 そう、まるで血のように。 この赤い花の印象が、最初に杏ちゃんが持ってきた、万寿釈華を思い起こす。 何というか。 凄い…って感じた、素直に。 惹き込まれる。 でも。 これは。 狂気だよね。 うん。 でも、これが…人、なんだろうなぁ…とも思う。 本当に時間が経つのを忘れるかのように魅入られる。 何でだろう。 狂気にぞくぞくはしない。 でも、他の演劇のような心地よさはない。 なのに、それが嫌じゃない。 ある種、暴力的な演劇であるとも思わせる雰囲気。 …初めての感覚。 役者陣について。 松さんの演技はやっぱりすごい。 細かいところまで全て、馨という人間になっている。 編み物をしている場面でも、徐々に右足を貧乏ゆすりさせて、心の中を表現したり。 本当に急に狂ったり。 …魅入った。 そして、狂った中で、現実を感じる。 …すごい、本当に。 杏ちゃんは。 まず、可愛い。 出てきた瞬間の青いドレスも後の赤いドレスも、彼女の役柄にぴったり。 短い前髪も、あどけない裏に何か潜めている感じ。 松さんと対極的な感じがよかった。 でも…電話コードで松さんを絞めるとこの狂気や、その前から、吉田さんに電話をかける時の不安な様子。何度も、震えては番号押して、電話を切って…の繰り返し。の場面とか。 すごい。 あと、吉田さん声枯れてる? 田中さんは…絶妙な間と、狂気じゃない人間を上手く表現しているな…って感じ。 でも、ちゃんと笑いも取るんよね。 総評。 ぐわぁ〜っと心をひっくり返され、引っ掻き回されたような、強く殴られたような衝撃的な作品でした。 泥臭さも含めて、結構スキ。 というか、本当、あっという間に時間が過ぎ。 あと3回は見たって飽きず、新鮮だと感じられる作品でした。 …帰りに花を見たら、元気がなくなっていて、今観た演劇とシンクロしちゃった。 |
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